23日
まるでドロになった気分だった。
そもそも泥に気持ちがあるのかなど僕に解る術はないのだが、まあ比喩だ。
22日に飲み会があって、23日の朝に眠りについた。
目を覚ましたのは15時ごろだった。なんてことだ寝過ぎたと思いつつも眠気はまだなくならない。外に出る気力もなく再びベットに横になって眠りについた。
次に目が覚めた時には17時を回っていた。流石に空腹を覚え近くのスーパーへと向かう。弁当を買い食す。
現金なものでお腹が満たされると眠気がやってくる。
そのまま欲望に身を任せ暗闇の世界へと舟を漕ぐ。
次に目が覚めた時夜の20時であった。
ここまできてしまったら。完全に1日が終わる。
睡眠にも体力が必要だというが、その通りなのだろう。
先ほど食べたカツ弁当は何処へやら。
空腹。
お腹が減って仕方がなかったが、動くのも億劫でそのまま23時過ぎまで携帯をいじっていた。
あー自堕落だ。何も予定がなくお金もない。
人生って長くね?ふとそんな思いがよぎる。
この生活をあと何十年も続けるには無理がある。
ネットで見た誰が行ったかも知れぬ名言の中に、
人生は何事をもなさぬにはあまりに長いが何事かをなすにはあまりに短い
という言葉がある。
ちなみに調べたら中島敦の代表作『山月記』の中で主人公言った言葉だった。
始めなければ何もない。
そういえばこの間受けたバイトは落ちた。
ギリギリのギリギリまで追い詰められなければ動けないこのマインドをどうにかしなければなあと思い続けて早何年が経ったのであろうか。
23日も何事もなく流れて行った。